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シャンパーニュで乾杯 その2


シャンパンといえば「ドンペリ」が有名ですね。
これは、モエ・エ・シャンドンというメーカーが造っているシャンパンの
銘柄です。正式には「ドン・ペリニョン」+年号がつきます。
ドンペリは1万円以上します。

モエ・エ・シャンドン社は4~5000円の「ブリュット・アンペリアル」
も造っています。これには年号が入っていません。
ノン・ヴィンテージといいます。


フランスのほとんどのワインには造られた年が明記されていますが、
普及タイプのシャンパーニュには年号が入っていません。
実は、このクラスのシャンパンはその年の葡萄だけで造られる
わけではないからです。
前年より古いワインを取っておいて、その年のものとブレンドします。
そうすることによって、毎年同じ味を作り上げることができるのです。
だからこのクラスのシャンパンは、いつでも安定した味を楽しむ
ことができます。

シャンパーニュ地方はとても寒いので、出来のいい葡萄を作るのは
大変なことです。でも、とってもいい出来の年もあります。
そんなときに、その年の葡萄だけを使って造られるもの、それが
ヴィンテージものと呼ばれる年号付のシャンパンです。
これだとその年の葡萄に左右されますから、前と同じ味にはなりません。
その年なりの、個性的なワインが出来上がります。
そのほか、熟成期間を長くしたり、より人手や手間をかけたりするのと
出来が悪い年には造れないというリスクを抱えるため、必然的に
お値段が高くなります。

プレステージタイプのシャンパーニュは、よりふくよかな味わいがあり
ぱっと飲み干すよりも、ゆったりと時を過ごすときに向いています。

なかなかシャンパーニュを飲み比べる機会はありませんから、
どこかで飲んだら銘柄を覚えておいて、お店でその銘柄名を言い、
もっと酸味がないものがいいとか、果実味のあるものがいいとか
好みを伝えてみましょう。

シャンパーニュに限らず、ワインは高いものほど個性が強いです。
それだけ好みに合わないリスクも増します。
遠慮せず、レストランでも酒屋でも、好みを伝えてください。
それがおいしいワインを選ぶ、一番のコツです。

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